大阪市北区豊崎に鎮座する、孝徳天皇を主祭神とする全国唯一の神社。正暦年間(990-995年)、この地を開拓した藤原重治が、かつて難波長柄豊碕宮の跡地として松林となっていた「八本松」に小祠を建て、孝徳天皇を祀ったのが起源と伝える。孝徳天皇は第36代天皇で、645年(大化元年)の大化改新後に難波への遷都を断行し、白雉元年(650年)より7年をかけて難波長柄豊碕宮を造営した人物。宮跡の所在地は長らく論争が続き当社付近とする説と上町台地説があったが、戦後の発掘調査で中央区法円坂(前期難波宮)が宮殿遺跡と確認され、現在は上町台地説が定説となった。しかし当社周辺に「長柄」「豊崎」の地名が残ることは、古代難波宮の記憶を宿す土地であることを示唆している。皇霊殿を除き、孝徳天皇を単独祭神として祀る全国唯一の神社として、古代史愛好家の参拝も多い。大阪メトロ中津駅より徒歩7分。