上野東照宮は、寛永4年(1627年)に武将・藤堂高虎と本多正貞がそれぞれ江戸城の鬼門を守護する地として上野台地に創建したのが始まりとされる。当初の社殿は比較的小規模なものであったと伝わる。その後、寛永11年(1634年)に三代将軍徳川家光が参拝し、慶安4年(1651年)、家光の薨去に伴う造替によって現在に見る壮麗な社殿群が整備された。唐門・透塀・幣殿・拝殿・本殿はいずれも金箔を多用した豪華な桃山様式を継承する江戸初期建築であり、国の重要文化財に指定されている。参道に立ち並ぶ銅製灯籠は江戸時代を通じて諸大名から奉納されたもので、当時の権力構造を物語る。明治維新後の上野戦争(1868年)や第二次世…