創建年代は不明だが、平安時代に弘法大師(空海)が下総国巡錫の折にこの地で祠を発見し、白狐が三度回って消えたことから「三囲」の名が付いたと伝わる。中世以降、向島の稲荷神社として地域の信仰を集めた。元禄6年(1693年)の大旱魃では、俳人・宝井其角が「ゆたか」の句を奉納すると翌日大雨が降ったという逸話が広まり、雨乞いの霊験あらたかな社として広く知られるようになった。江戸時代を通じて三井家の守護神として篤く崇敬され、三井・三越との縁は近代以降も続いた。明治・大正期には向島花街との関わりを深め、花柳界の芸妓たちの参拝も多かった。旧三越日本橋本店に設置されていたライオン像は、同店建て替えに際して境内に移…