市川市若宮2丁目に鎮座する八幡神社で、法華経寺奥之院に隣接する。鎌倉中期の御家人・富木常忍(1216-1299、後の日蓮宗初祖・日常)の館「若宮館」の鎮守として創建されたと伝わる。『中山法華経寺文書』には嘉暦4年(1329年)、建武2年(1335年)、応安6年(1373年)の記録が残り、少なくとも鎌倉末期には既に鎮座していたことが確認される下総屈指の古社。祭神は品陀別命(応神天皇)・大山咋命。法華経寺発祥の地・奥之院の直隣にあるため、日蓮の来訪・滞在と共に武家の信仰を一身に集めた歴史を持ち、鎌倉武士の精神世界を今に伝える。周囲は旧若宮村の地名を残す閑静な住宅地で、富木常忍館の遺構を偲ぶ散策コースの中核をなす。JR西船橋駅から北東へ徒歩約25分、京成中山駅から徒歩約15分。