「南無阿弥陀仏」の六字を称えるだけで、阿弥陀仏の本願によって極楽往生できるという教え。難解な経典学習や厳しい戒律を必要としない、誰でも実践できる救済論。法然『選択本願念仏集』(1198年)が体系的に説きました。
法然の遺骨は京都知恩院に安置されました。本廟は東山大谷にあり、現在は知恩院の御廟所として祀られます。法然命日の毎年1月25日には御忌大会(ぎょきだいえ)が執り行われ、全国から信徒が参集します。
朝廷は表向き法然の門弟・住蓮安楽の不行跡を理由としましたが、実態は興福寺奏状以来の既存仏教界の圧力に押されての処分でした。後鳥羽院の女房を出家させた事件が引き金となり、教団全体への弾圧へと拡大しました。
法然の高弟・住蓮(じゅうれん)・安楽(あんらく)の二人が処刑されました。彼らは後鳥羽院の女房・松虫姫・鈴虫姫を出家させ、これが院の激怒を招きました。両人は京都・東山の安楽寺(京都市左京区)に祀られています。
浄土宗(知恩院系)・浄土真宗(本願寺系)・時宗を合わせると、現在の日本仏教の最大勢力。「南無阿弥陀仏」の念仏は数千万人規模の信徒に唱えられ続けています。法然の革命は800年経った今も生きています。