生きた馬の代替として木板に馬を描いて奉納する「板立馬」の記録は平安時代後期にさかのぼる。さらに遡ると古代の生馬奉納の習俗があり、天武天皇の時代(7世紀後半)には貴船神社に生馬を奉納した記録が存在する。
五角形(合格祈願に「合格」と形が重なる)は主に近現代に広まった形状であり、学問の神・天神信仰の広まりとほぼ同時期に定着したとされる。古代・中世の大型絵馬は四角形が多く、形の意味付けは後代に生まれたものである。
願いが叶った後に、絵馬を奉納した神社に再び参拝して感謝を伝える行為を**「お礼参り」**という。1年ほどで奉納された絵馬は「お焚き上げ」(焼却供養)される。この願い→結果報告→焚き上げの循環が、信仰の完結した形である。
大型の奉納絵馬を恒久的に保管・展示するために神社に設けられた建物である。住吉大社・厳島神社などの著名社では、歴代に奉納された大型絵馬が保管されており、狩野派などの絵師の名品を拝観できる。通常の参拝コースから少し外れた場所にあることが多いため、見落とさないように境内マップを確認してほしい。
もちろん奉納できる。願い事は日本語でも母国語でも構わない。神社で絵馬を購入し(一枚500〜1,000円程度)、願いを書いて絵馬掛けに括り付けるだけでよい。英語や中国語で書かれた絵馬も珍しくなく、参拝作法の一つとして世界中の参拝者に親しまれている。