鎌倉五山各寺の特徴と見どころ——参拝前に知っておきたいこと
五山それぞれの歴史的特徴と、実際に参拝する際の必見スポットを解説する。
建長寺(鎌倉市山ノ内)は1253年、北条時頼が宋の高僧・蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)を招いて創建した。日本で初めて「純粋禅」を実践した寺院として歴史上最も重要な禅刹だ。国宝の梵鐘(建長7年・1255年鋳造)、巨大な法堂(天井に小泉淳作の雲龍図)、方丈の枯山水庭園が見どころ。半僧坊(はんそうぼう)は境内奥の山上にあり、富士山が見える絶景スポットだ。
円覚寺は1282年、北条時宗が元寇の戦没者を弔うために創建した。宋の高僧・無学祖元が開山。舎利殿(しゃりでん)は鎌倉唯一の国宝建造物で、禅宗様(唐様)建築の傑作。洪鐘(国宝・鎌倉最大の梵鐘)も必見だ。
寿福寺(鎌倉市扇ガ谷)は1200年、北条政子が栄西(えいさい)を招いて創建した鎌倉最古の禅刹で、五山中最も歴史が古い。北条政子と源実朝の墓(やぐら)が境内に残る。
浄智寺(鎌倉市山ノ内)は1281年、北条宗政・師時の菩提を弔うために創建された。境内に入ると車の音が消え、静寂な別世界が広がる。鎌倉五山で最も参拝者が少なく、静かな参拝ができる。布袋尊(ほていそん)を祀る甘露ノ井(かんろのい)などが見どころ。
浄妙寺(鎌倉市浄明寺)は1188年創建の古刹で、足利氏の菩提寺としても知られる。境内の喜泉庵(きせんあん)では抹茶を楽しめる。鎌倉中心部から少し離れたエリアにあり、混雑が少ない穴場的存在。