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節分の豆まき・恵方巻・追儺式——立春前夜の厄払い完全ガイド
節分(2月3日ごろ)は立春前夜に行われる季節の変わり目の厄払い行事。豆まきで鬼を祓い、恵方巻を食べ、柊鰯を飾る。奈良時代に宮廷で始まった「追儺式(ついなしき)」が起源で、現代も全国の寺社で節分会が行われる。有名な節分祭と豆まき行事のあるスポットを解説する。
目次
MOKUJI
節分の起源——奈良宮廷の追儺式から庶民へ
恵方巻の由来——なぜ丸かじりするのか?
全国の節分会——豆まきが行われる有名寺社
節分の参拝と厄除けのポイント
節分参拝コース提案——都内1日コース
よくある質問
節分は毎年2月3日ごろ、立春の前日に行われる厄払いの行事だ。「鬼は外、福は内」と叫びながら豆をまき、恵方巻を食べ、柊鰯(ひいらぎいわし)を門に飾る——これらの習慣は奈良時代に宮廷で始まった「追儺式(ついなしき)」に起源を持ち、日本の四季の節目を守る重要な民俗行事だ。
豆まきの様子(東大阪市・登鑽寺)— 「鬼は外、福は内」の掛け声とともに炒り豆を投げる
Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0 / MASA
節分の起源——奈良宮廷の追儺式から庶民へ
「節分(せつぶん)」はもともと四季それぞれの「立春・立夏・立秋・立冬」の前日を指す言葉で、年に4回あった。なかでも旧暦では立春が新年の始まりにあたるため、立春前夜の節分が最も重要視され、現代に至るまで「節分=2月3日ごろ」が定着している。
追儺式(つな)とはどんな儀式か?
**追儺式(ついなしき)**は奈良時代(8世紀)に中国の「傩(なつ)」という行事が日本へ伝わり、宮廷で行われた邪気払いの儀式だ。方相氏(ほうそうし)と呼ばれる役人が黄金四目の恐ろしい面をつけ、矛と盾を持って宮中の悪鬼を追い払った。現代でも浅草寺の節分会では伝統的な「鬼遣らい(おにやらい)」の儀式が行われる。
豆まきはいつ始まったのか?
現在の「豆まき」の形式は室町時代に成立したとされる。炒り大豆(福豆)を年の数だけ食べると厄が払われ、鬼(邪気)が豆を嫌うとされたため「鬼は外」と唱えながら外へ向けて豆をまく。大豆を炒る(「炒る」=「射る」)ことで鬼を「射る」という語呂合わせも込められている。
節分の習慣
起源・由来
豆まき
室町時代。大豆で鬼(邪気)を祓う
恵方巻
江戸〜明治時代の関西起源。1990年代に全国へ
柊鰯(ひいらぎいわし)
平安時代。トゲのある葉と臭い匂いで鬼を避ける
追儺式
奈良時代。中国「傩」が起源
枡に盛られた福豆と鬼の面(千葉県香取市)— 節分の定番アイテム
Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0 / katorisi
恵方巻の由来——なぜ丸かじりするのか?
恵方巻はいつ始まったのか?
**恵方巻(えほうまき)**の起源は江戸時代末期〜明治時代の大阪商人の習慣とされるが、全国的に広まったのは1990年代以降で、コンビニチェーンが1990年代初頭から販売を開始したことが大きな転機となった。現在では全国の食品メーカーが恵方巻を販売し、節分の風物詩として定着している。
「恵方(えほう)」とはその年の歳徳神(としとくじん)が宿る方角で、毎年変わる。恵方を向いて太巻き寿司を丸ごと一本切らずに黙って食べると、その年の福が逃げないとされる。
恵方
2026年
南南東
2025年
西南西
2024年
東北東
恵方巻に入れる七種の具は何か?
七福神にちなんで「七種の具材」を巻くのが正統とされる。かんぴょう・きゅうり・伊達巻・うなぎ・穴子・でんぶ・しいたけが代表的で、地域や家庭によって異なる。
豆を投げつけられる鬼 — 葛飾北斎による浮世絵木版画(江戸時代)
Wikimedia Commons / Public Domain / Katsushika Hokusai
全国の節分会——豆まきが行われる有名寺社
節分に合わせて有名人が豆まきを行う「節分会(せつぶんえ)」は、全国の寺社で開催される一大行事だ。特に有名な5か所を紹介する。
東京・関東の節分名所
浅草寺(台東区)は東京最大の節分豆まき行事が行われる場所のひとつで、毎年芸能人や著名人が参加して大豆をまく。境内の追儺式も有名で、古式ゆかしい鬼遣らいの行事が観客を集める。
神田明神(神田神社)(千代田区)では節分祭として鬼の仮装をした人々が練り歩く行列と豆まきが行われ、東京の下町の節分行事として人気が高い。
成田山新勝寺(千葉・成田市)は日本屈指の参拝者数を誇る不動明王の聖地。節分の豆まきには毎年有名力士や芸能人が参加し、報道でも大きく取り上げられる。
関西・全国の節分名所
八坂神社(京都・東山区)では2月に節分祭が行われ、舞妓・芸妓による節分の舞も披露される。祇園の花街と節分の組み合わせは京都ならではの雅な光景だ。
増上寺(東京・港区)は徳川家の菩提寺として名高く、節分の豆まきでは著名人が参加することも多い。境内の節分法要は厳かな雰囲気で行われる。
柊鰯(東京)— 焼いたイワシの頭を柊の枝に刺した節分の魔除け飾り
Wikimedia Commons / CC BY 4.0 / Nesnad
節分の参拝と厄除けのポイント
節分参拝で何を願うか?
節分の参拝では「厄払い」「開運」「無病息災」が主な祈願となる。特に年男・年女(その年の干支の年齢の人)が豆まきに参加することが多く、厄年(男性は25・42・61歳、女性は19・33・37歳)の参拝は特に功徳が高いとされる。
厄年(男性)
25歳・42歳(大厄)・61歳
厄年(女性)
19歳・33歳(大厄)・37歳
前厄・本厄・後厄
各厄年の前後1年ずつ含む
柊鰯の正しい飾り方
**柊鰯(ひいらぎいわし)**は焼いたイワシの頭を柊の枝に刺したものを玄関に飾る風習だ。イワシを焼く臭いと柊のとげが鬼(邪気)を追い払うとされる。「やいかがし(焼嗅)」とも呼ばれ、2月3日の節分当日から立春の翌日(2月5日ごろ)まで飾るのが一般的だ。
吉田神社の節分祭(京都)— 全国三大節分祭のひとつ。2月2〜4日の3日間、約50万人が訪れる
Wikimedia Commons / CC BY 3.0 / ccfarmer
節分参拝コース提案——都内1日コース
東京で節分参拝を体験したい方への1日コース提案:
1.
午前: 浅草寺で節分会・追儺式を観覧(10時〜15時ごろが目安)
2.
昼食: 浅草の商店街で昼食
3.
午後: 神田明神(神田神社)で節分祭参拝
4.
夕方: 増上寺で節分法要参拝
節分当日は各社寺に多くの参拝者が集まるため、事前のスケジュール確認と早めの到着を推奨する。
よくある質問
節分はなぜ毎年2月3日なのですか?
立春の前日が節分だが、立春の日付は天文計算によって決まるため厳密には毎年異なる。2021年は124年ぶりに2月2日が節分となった。通常は2月3日が節分だが、稀に2月2日や2月4日になることもある。
豆まきは何時ごろ行うのが正しいですか?
伝統的には日が暮れた後(夜)に行うのが正式とされる。鬼が訪れるのは夜とされているためだ。ただし現代では午後から行う家庭も多く、特に時間の制約はない。
食べる豆の数は年齢と同じでよいですか?
「年の数だけ食べる」が伝統で、数え年(実年齢+1)分食べると翌年の無病息災が叶うとされる。高齢になると量が多くなるため、豆の代わりにチョコレートや落花生を使う場合もある。
恵方巻は一本全部食べないといけませんか?
「丸ごと一本食べる」「切らない」「黙って食べる(話すと福が逃げる)」が恵方巻のルールとされる。ただし食べきれない場合は無理をせず、大切なのは恵方を向いて食べることとされている。
節分豆まきに使う豆の種類は?
伝統的には炒り大豆(福豆)を使う。落花生は北海道や東北地方で広く使われており、殻付きなので衛生的で後から拾って食べやすいという利点がある。神社によって落花生の豆まきを行うところも増えている。
最終更新: 2026年4月25日
── 了 ──
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