神明造は日本最古の神社建築様式の一つとされ、伊勢神宮(内宮・外宮)の正殿がその代表例だ。切妻造(切り妻屋根)・平入り(長辺側から入る)・高床式(床が地面から高く上がる)が特徴で、棟の上には「千木(ちぎ)」と「鰹木(かつおぎ)」が設けられる。千木は屋根の破風を延長した板材で、男神を祀る社は内削ぎ・女神は外削ぎとする慣習がある。
大社造は出雲大社に代表される最古の神社建築様式の一つで、神明造と並ぶ古式だ。四方向のうち一角から入る「妻入り」の構造が特徴で、高い屋根と巨大な柱が圧倒的な存在感を持つ。出雲大社の本殿は現在高さ約24mだが、古代には96mあったとも伝えられる。
権現造は本殿と拝殿を「石の間(いしのま)」と呼ばれる幣殿で繋いだ複合形式の社殿だ。日光東照宮・北野天満宮などがこの様式を代表する。彫刻・漆・金箔などを駆使した豪華な装飾が特徴で、権現様(神仏習合の神格)を祀る社殿に多く見られる。
春日造は春日大社に代表される様式で、切妻屋根の前面に庇(ひさし)が延びた形が特徴だ。**流造(ながれづくり)**は日本で最も多く見られる社殿様式で、正面(向拝側)の屋根が長く曲線を描いて延びている。伏見稲荷大社や鶴岡八幡宮なども流造の系統に属する。