薬師如来を他の如来と見分けるにはどうすればよいですか?
最も確実な方法は「左手(向かって右)に薬壺を持っているかどうか」を確認することだ。薬壺は薬師如来だけが持つ持物で、他の如来(釈迦・阿弥陀・大日)は薬壺を持たない。右手の施無畏印(「恐れるな」の印で手のひらを前に向けて上げる)と組み合わせて確認するとより確実だ。
薬師如来の脇侍・日光菩薩と月光菩薩はどのような存在ですか?
日光菩薩(にっこうぼさつ)と月光菩薩(がっこうぼさつ)は薬師如来の「薬師三尊」を構成する脇侍(わきじ)だ。太陽と月の光をそれぞれ象徴し、薬師如来の慈悲の光を昼夜絶えず衆生に届ける役割を持つ。奈良・薬師寺の金堂にある国宝の薬師三尊像でその姿を確認できる。
十二神将の中で自分の干支の神将を探すにはどうすればよいですか?
十二神将は十二支に対応しており、各神将は頭上に干支の動物を戴いている。子年→宮毘羅(くびら)・丑年→伐折羅(ばさら)というように12体それぞれに対応する。新薬師寺では12体が本堂を取り囲んで立っており、頭上の動物像で自分の守護神将を探しやすい。
薬師寺は7世紀末に天武天皇が創建した大伽藍で、国宝の薬師三尊(中心仏)が最大の見どころだ。一方、新薬師寺は8世紀に聖武天皇の発願で創建された比較的こじんまりとした寺院で、本堂を取り囲む国宝十二神将像(等身大)が圧倒的な見どころとなっている。薬師如来の「全像」を見るなら薬師寺、「十二神将との空間体験」を求めるなら新薬師寺が断然おすすめだ。
薬師如来への祈願に最も効果的な参拝方法はありますか?
薬師如来の真言「オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ」を心の中で、または小声で唱えながら本尊に礼拝するのが密教的な参拝法だ。正式な参拝は、合掌して本尊に正対し、三礼(三度礼拝)した後に真言を七遍唱える形式が一般的。ただし「真摯な祈りの心」が最も大切で、形式に縛られすぎる必要はない。