釈迦如来と他の如来(阿弥陀・薬師)の最大の違いは何ですか?
最大の違いは「実在した歴史上の人物かどうか」だ。釈迦如来は紀元前5世紀に現在のネパール南部に実際に生きたゴータマ・シッダールタが、悟りを開いて如来となった存在だ。一方、阿弥陀如来・薬師如来は大乗仏教の経典の中で説かれた超越的な仏で、特定の歴史的人物を神格化したものではない。
降魔印は右手を膝の上に置き、手のひらを内側(自分の方)に向けて指先が地面に向かって下がる形だ。釈迦が悟りを開く直前、菩提樹の下で悪魔の誘惑を退けた瞬間を表している。施無畏印(右手を上げて手のひらを前に向ける)や禅定印(両手を腹部で重ねる)と混同しないよう、「右手が膝の上に置かれ指先が下を向く」という点に注目するとよい。
花まつりは4月8日に行われる釈迦の誕生を祝う行事だ。花で飾られた花御堂(はなみどう)の中に誕生仏(右手で天を・左手で地を指す小さな立像)を安置し、甘茶を注ぎかけてお祝いする。釈迦が誕生した際、天上から甘い雨が降り注いだという伝説に基づく。全国の寺院で開催され、子どもを中心に参加者が多い春の代表的な仏教行事だ。
法隆寺金堂の釈迦三尊像(国宝・623年)の脇侍は、左側(向かって右)が釈迦の直弟子を神格化した「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」、右側(向かって左)が「普賢菩薩(ふげんぼさつ)」とされることが多い。ただし古代インドの伝統では阿難・迦葉(直弟子)が配されることもあり、特定の経典によって脇侍の組み合わせが異なる。
室生寺(奈良県宇陀市)は奈良時代末期〜平安時代初期に創建された真言宗の山岳霊場で、女性の参拝を禁じた高野山に対して女性の参拝を許したことから「女人高野」と呼ばれた。金堂には国宝の釈迦如来立像をはじめ平安初期の仏像9体が並び、奥深い山中の静寂の中で仏と対面できる。五重塔(国宝)は屋外木造塔としては日本最小で、杉木立の中に立つ姿は幻想的だ。