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谷中・上野の寺社さんぽ——下町情緒を歩く半日コース
谷中・上野エリアには江戸時代からの寺社が密集しています。寛永寺・上野東照宮・根津神社を中心に、下町の路地を楽しみながら歩く半日コースをご紹介します。
目次
MOKUJI
谷中・上野は「東京の中の江戸」
寛永寺——上野公園を作った徳川家の大寺院
上野東照宮——金ぴかの社殿が圧巻
根津神社——千本鳥居と古社の静けさ
谷中銀座と谷中霊園——下町散策のおまけ
半日コース——上野〜谷根千を歩く
季節ごとの見どころ
参拝時のポイント
ゆかりのスポット一覧
よくある質問
谷中・上野は「東京の中の江戸」
東京は変わるのが速い街です。でも谷中・根津・千駄木——通称「谷根千(やねせん)」と上野周辺には、江戸時代から続く寺社が今も当時の面影を残して静かに建っています。
戦災を免れたこのエリアは、昭和の雰囲気が色濃く残る商店街と、何百年もの歴史を持つ寺社が入り混じる「東京の中の江戸」とも呼ぶべき空間です。週末の午前中、散策を楽しみながら2〜3か所の寺社を参拝するだけで、日常から切り離された「ゆっくりした時間」を味わえます。
このガイドでは、寛永寺上野東照宮根津神社を中心に、谷根千から上野を歩く半日コースをご紹介します。
寛永寺——上野公園を作った徳川家の大寺院
寛永寺は、寛永二年(1625年)に天海僧正が徳川家康の遺命を受けて建立した徳川家の菩提寺です。江戸時代の最盛期には上野公園一帯全体(36万坪以上)が寛永寺の境内でした。幕末の上野戦争で大部分が焼失し、現在の境内は往時のほんの一部ですが、根本中堂は今も重厚な存在感を放っています。
上野公園内にある「清水観音堂」も寛永寺の一部で、京都の清水寺を模した舞台造りの建物です。春は桜の名所として、秋は紅葉とともに上野の杜を彩ります。
参拝のポイント:
JR上野駅から徒歩5分
境内は無料参拝可
上野公園内の清水観音堂(舞台造り)もぜひ
6月には境内に花菖蒲が咲き、初夏の彩りを見せてくれます
徳川家歴代将軍の霊廟も境内にあります(一部非公開)
上野東照宮——金ぴかの社殿が圧巻
上野東照宮は、1627年(寛永4年)に造営された徳川家康を祀る神社です。日光東照宮に比べて小規模ですが、国宝・重要文化財の金ぴかの社殿は一見の価値があります。
特に圧倒されるのが「唐門(からもん)」で、黒と金の緻密な装飾が施されています。唐門の先に続く「透塀(すきべい)」に囲まれた社殿エリアは、有料(拝観料500円)で見学できます。江戸時代の職人技が凝縮された細工の美しさは、ぜひ近くで眺めてみてください。
境内の参道には石灯籠が50基以上並んでいます。各藩主が奉納したもので、灯籠には奉納した藩の家紋が刻まれています。歴史好きの方は一つひとつ見ながら歩くだけで時間が過ぎてしまいます。
参拝のポイント:
上野公園内(清水観音堂から徒歩3分)
外から見るだけなら無料。社殿エリアへの入場は500円
春はぼたん苑が美しく、4月〜5月に特別公開
冬のぼたん苑(1月〜2月)も雪除けの藁囲いが風情豊か
根津神社——千本鳥居と古社の静けさ
根津神社は、甲府から江戸に移った際に徳川綱吉が造営した神社で、1706年(宝永三年)建立。東京都内でも格式の高い神社のひとつです。現存の社殿は建立当時のままで重要文化財に指定されており、乙女稲荷神社の千本鳥居は「東京の伏見稲荷」とも呼ばれます。
春(4月〜5月)のつつじまつりが特に有名で、境内のつつじが咲き乱れる様子は壮観ですが、秋の静かな境内にも深い情趣があります。鳥居のトンネルをくぐる体験は、観光地化した伏見稲荷とは違い、落ち着いた雰囲気で楽しめます。
参拝のポイント:
東京メトロ千代田線「根津」駅から徒歩5分
境内は無料(常時参拝可)
4月〜5月のつつじまつりは入苑有料
春・秋の限定御朱印が美しいと好評です
谷根千の路地散策と組み合わせると充実します
谷中銀座と谷中霊園——下町散策のおまけ
根津神社から北へ歩くと、昭和レトロな商店街「谷中銀座」に出ます。コロッケや地酒、手作りの器を扱う個性的な店が軒を連ね、週末はのんびり歩く人でにぎわっています。途中の「夕やけだんだん」と呼ばれる石段からは、夕刻に富士山の方角へ沈む夕陽が見えることもあります。
谷中霊園は幕末〜明治期の著名人が眠る大きな墓地で、春は桜の名所としても知られています。歴史の好きな方には散策してみる価値があります。
半日コース——上野〜谷根千を歩く
所要時間: 約4〜5時間(ランチ含む)
1.
9:00 JR上野駅着 → 上野公園へ → 寛永寺(30分)
2.
10:00 公園内を歩いて 上野東照宮(40分)
3.
11:00 上野・アメ横や谷中銀座方面へ移動、下町散歩
4.
12:00 谷中銀座周辺でランチ(コロッケや蕎麦など)
5.
13:30 根津神社(40分)
6.
14:30 谷根千の路地をぶらぶら → 根津駅または千駄木駅でゴール
余力があれば増上寺明治神宮へ移動して、徳川家ゆかりの寺社めぐりを完成させるのもおすすめです。
季節ごとの見どころ
季節
見どころ
1月
上野東照宮のぼたん苑(冬ぼたん・藁囲い)
4月〜5月
根津神社のつつじまつり、上野公園の桜
6月
寛永寺・不忍池の花菖蒲・睡蓮
11月下旬
上野公園のイチョウ並木、紅葉
12月〜2月
上野東照宮のぼたん苑(冬ぼたん)
参拝時のポイント
平日の午前中が最も静か。上野公園は週末に混雑するので、できれば平日がおすすめです
谷根千エリアの路地は迷子になっても楽しい。地図より感覚で歩いてみてください
寛永寺・上野東照宮・根津神社はすべて御朱印を授与しています
「谷根千MAP」は地元の店で無料配布されている場合があります
足腰に自信があれば、日暮里駅まで歩いてゴールするルートも気持ちよいです
ゆかりのスポット一覧
スポット
見どころ
アクセス
寛永寺
徳川家菩提寺・清水観音堂
上野駅から徒歩5分
上野東照宮
国宝の金ぴか社殿・石灯籠
上野公園内
根津神社
千本鳥居・つつじまつり
根津駅から徒歩5分
増上寺
東京タワーと銀杏の競演
芝公園駅から徒歩3分
明治神宮
都内最大の杜の神社
原宿駅からすぐ
よくある質問
谷根千と上野はどのくらい歩きますか?
上野駅から根津神社まで、寄り道しながら歩くと約4〜5kmになります。平坦な道が多く、急な坂道はほとんどないので歩きやすいです。ただし、石畳の路地など足元が不規則な場所もあるので、スニーカーがおすすめです。
上野東照宮と日光東照宮はどう違いますか?
日光東照宮は江戸幕府の威光を示す超大規模な霊廟で世界遺産に登録されています。上野東照宮はそれよりずっと規模が小さいですが、建立当初の社殿が国宝・重要文化財として現存しており、近距離で細かい装飾を観察できる点が魅力です。日帰りで本格的な東照宮を楽しみたい方には、上野から入って日光へ行くという順番もおすすめです。
谷根千エリアはどのくらい時間を取ればよいですか?
谷中銀座を往復するだけなら30〜40分ですが、路地の寺院群(谷中寺町)や谷中霊園を含めると2〜3時間はかかります。「どこかに迷い込む」楽しさがあるエリアなので、時間に余裕を持って散策するのがおすすめです。
雨の日でも楽しめますか?
雨の日は谷根千の路地がしっとりとした情緒を帯びて、また別の魅力があります。上野東照宮の社殿の彫刻は晴れの日より雨天の方がしっとりと輝いて見えることも。参道の石灯籠が濡れる様子も趣があります。傘さしながらゆっくり歩くのが、谷根千の正しい楽しみ方かもしれません。
最終更新: 2026年5月
東叡山 寛永寺——谷中・上野の寺社さんぽにゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
根津神社——谷中・上野の寺社さんぽにゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
増上寺——谷中・上野の寺社さんぽにゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
明治神宮——谷中・上野の寺社さんぽにゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
妙本寺——谷中・上野の寺社さんぽにゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
── 了 ──
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