宝亀7年(776年)、光仁天皇の勅願により法相宗の高僧・善珠僧正が開基した奈良時代末期の寺院。創建当初は現在地より広大な寺域を有していたとされる。平安時代には皇室の帰依を受け隆盛を誇ったが、中世には度重なる兵火により伽藍の多くが失われた。本堂は鎌倉時代に再建されたもので、奈良時代の古材を一部転用しながら和様建築の特色を示し、国宝に指定されている。本尊・薬師如来像をはじめ、「東洋のミューズ」と称される伎芸天立像は、頭部が天平時代の作、体部が鎌倉時代の補作という複合的な構造を持つ天平彫刻の最高傑作の一つである。また、秘仏・大元帥明王像は承和年間(834〜848年)に宮中において修法が行われたと伝わ…