新京極(しんきょうごく)は明治5年(1872年)に第1回京都博覧会の開催に合わせて整備された商業街路で、既存の寺院の境内や参道を活用して市民の娯楽・商業の場として開発された。「新」という名は、隣接する旧来の「寺町通」との区別を表す。開発前はこの一帯に多くの寺院が立地しており、新京極に現在も残る誓願寺・蛸薬師堂(永福寺)・染殿院(安産地蔵)・安養寺などはその名残。
蛸薬師堂(たこやくしどう)は永福寺(えいふくじ)の通称で、薬師如来を本尊とする霊場。「蛸(タコ)」の名は、病気の母のために肉断ちしていた僧侶が蛸(たこ)を買ったところ、その蛸が薬師如来の使いと分かったという伝承に由来する。病気平癒・…