荒川区西日暮里に位置する真言宗豊山派の寺院で、山号は諏訪山、別名「雪見寺」。寛永年間(1624〜1644年)以前の創建と伝わる古刹。隣接する諏方神社の別当寺を務め、諏訪台の高台に位置するため境内から江戸の町並みや筑波山を一望でき、特に雪景色の美しさから「雪見寺」と呼ばれて江戸庶民に親しまれた。八代将軍徳川吉宗が享保年間(1716〜1736年)に鷹狩の御膳所として度々訪れ、境内の眺望を愛でたと伝わる。境内には宝永2年(1705年)銘の銅造地蔵菩薩坐像(荒川区指定有形文化財)、江戸期の庚申塔・六地蔵石像が残る。広重『名所江戸百景』「日暮里寺院の林泉」にも描かれる江戸の名所で、谷中・日暮里の寺町を構成する主要な寺院の一つ。