明治27年(1894年)6月30日、英国人建築家ジョサイア・コンドルと曽禰達蔵の設計により丸の内に初めて建設された洋風オフィスビル「三菱一号館」を、2009年に同地に忠実復元した美術館。三菱合資会社の社屋として建てられた本建物はクイーン・アン様式の赤煉瓦造で、明治政府から三菱社が払い下げを受けた丸の内一帯の開発出発点となり、周辺はやがて英国ロンドンの街並みに似ることから「一丁倫敦(いっちょうろんどん)」と呼ばれる日本最初期の近代ビジネス街を形成した。1968年に老朽化で解体されたが、三菱地所が明治期の設計図・実測図・保存部材・古写真を総合調査のうえ2009年4月30日に外観・内装を復元完了、2010年4月6日に美術館として開館した。19世紀後半から20世紀の西洋近代美術コレクションを中心に国際企画展を展開し、赤煉瓦の重厚な佇まいが丸の内再開発の歴史遺産と調和する都心の文化拠点。