神亀元年(724年)、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開創したと伝わる。行基は中国五台山に擬して高知市五台山に堂宇を建立し、文殊菩薩を本尊として安置したとされる。平安時代初期には弘法大師空海が四国巡錫の折に訪れ、四国八十八箇所霊場第31番札所として定めたと伝わり、以降は遍路の霊場として多くの巡礼者を集めてきた。中世には土佐の豪族や戦国大名の庇護を受け、土佐随一の名刹としての地位を保ったとされる。江戸時代には土佐藩山内家の崇敬を受け、現存する五重塔や書院造りの回遊式庭園が整備されたと伝わる。五重塔は国の重要文化財に指定されており、土佐における仏教建築の粋を今に伝えている。明治時代の神仏分離令による…