土佐神社は土佐国一宮として古くから土佐の総鎮守に位置づけられてきた古社であるが、創建年代は定かではなく、古代に遡るものと伝わる。一言主神・味鋤高彦根神を主祭神とし、地域では「志那禰さん」の愛称で親しまれてきた。中世には戦国武将・長宗我部元親が出陣に際して戦勝祈願を行ったと伝わり、土佐を代表する精神的・政治的拠点としての地位を確立していた。関ヶ原の戦い後に土佐へ入封した山内氏もこの社を厚く崇敬し、近世を通じて藩の保護を受けながら社殿の整備が進められた。現在の楼門および本殿は江戸時代に造営されたものを中心とし、朱塗りの意匠が美しく、国の重要文化財に指定されている。また、四国八十八箇所第30番・善楽…