大福寺は推古天皇6年(598年)に聖徳太子が大和国宮田郷に創建したと伝える古刹で、本尊の薬師如来は太子の自刻と伝えられてきた。平安時代には後三条天皇の勅願により国家守護の道場となった。
延文元年(1356年)、後光厳天皇の命により京都に移され、七堂伽藍が整備された。移転後は朝廷との関係も深く、その信仰を集めた。応仁の乱(1467〜1477年)で焼失したが再建されている。しかし江戸時代の天明8年(1788年)1月30日の天明の大火で再び焼失し、寺域の多くを失った。
「大福」という縁起の良い寺号にちなんで、江戸時代には商家が出納帳に当寺の宝印を押してもらい商売繁盛を祈願する習慣が広まった。この…