行願寺は寛弘元年(1004年)、行円上人によって一条小川(現在の上京区)に創建された。行円は本来猟師であったが、妊娠中の母鹿を射止めた後、腹から生まれた小鹿が命果てるのを見て慙愧の念から発心出家した。以後、その鹿の皮を常に身に纏い続けたため「皮聖(かわひじり)」と呼ばれ、これが寺名「革堂(こうどう)」の由来となった。
創建当時の本尊・千手観音立像は行円上人自らが鹿の革を用いて刻んだと伝わり、現在も重要文化財として安置される。長徳元年(995年)の一条天皇御代から西国三十三所の霊場として知られていたとも伝わる。
豊臣秀吉が洛中の大規模な都市整備「御土居」を行った天正年間(1592〜1596年…