肥後熊本藩主・細川家に伝来した美術工芸品・歴史資料を収蔵・公開する美術館で、細川家16代当主・細川護立(もりたつ、1883-1970)が昭和25年(1950年)に創設、昭和47年(1972年)に一般公開を開始した。所蔵品は国宝8件・重要文化財35件を含む約6,000点を擁し、細川家伝来の甲冑・刀剣・茶道具・能装束・古文書に加え、東洋美術を愛した護立が横山大観・菱田春草らの近代日本画や中国絵画を収集したコレクションで構成される。代表的国宝には「古今伝授の太刀」・鎌倉期の「時雨螺鈿鞍」・中国商周代の青銅器「婦好鼎」などがあり、年間4〜5回の企画展で順次公開される。館舎は細川家目白台本邸跡の一角、昭和初期建築の鉄筋コンクリート造旧細川家事務所棟を利用、レトロな雰囲気が建物自体の魅力となっている。敷地は隣接する肥後細川庭園と地続きで、目白台における細川家ゆかりの文化圏を形成。館長は細川護光(17代…