藤原定家の小倉山荘跡に建つ臨済宗天龍寺派の尼寺で、定家がここで百人一首を編纂したと伝わる。元文元年(1736年)頃に冷泉家によって整備されたのが現在の寺院の始まりである。苔と楓に覆われた小さな庭園は、秋の散りもみじの時期にだけ一般公開される幻の紅葉スポットとして知られる。藤原定家の時雨亭の跡と伝わる場所があり、百人一首ゆかりの地として和歌ファンの聖地となっている。嵯峨野の住宅地の奥まった場所にあり、知る人ぞ知る隠れ寺の風情が漂う。限られた公開期間に訪れる人々は、定家が見たであろう小倉山の紅葉に思いを馳せる。