仁寿3年(853年)、弘法大師空海の高弟・真紹僧都が藤原関雄の山荘を受け継ぎ、真言宗の道場として創建した。当初は「禅林寺」と称し、歴代の学僧が修行の場とした。平安時代後期、永観律師(1033〜1111年)が住持となり、念仏修行と貧民救済に尽力した。永観の念仏行道中に本尊の阿弥陀が振り返ったとの伝承が生まれ、「みかえり阿弥陀」の信仰が広まった。鎌倉時代には法然の門弟・証空が入寺し、浄土宗西山派の拠点となった。室町・戦国期には兵火による被害を受けたとされるが、江戸時代に徳川幕府の保護のもと伽藍が整備・再建された。明治の神仏分離政策においても寺格を保ち、現在は浄土宗西山禅林寺派の本山として法灯を継ぐ…