御所八幡宮の起源は、中院家(藤原氏系の公卿家)が石清水八幡宮から分霊を勧請して邸内に鎮守社を設けたことに始まる。弘安元年(1278年)、二条内裏が焼失した後、後宇多天皇が中院通成の邸宅を仮の御所(行幸先)とした。これにより邸内の八幡社は「御所八幡宮」と称されるようになった。
室町時代には足利尊氏(初代室町幕府将軍)がこの八幡社を深く信仰し、邸宅の守護神として祀ったという伝承があり、「等持院八幡宮」とも呼ばれる。別名「高倉八幡宮」「御池の八幡さん」とも親しまれた。
特に「虫八幡(むしはちまん)」として広く知られ、子供の「疳の虫(かんのむし)」(乳幼児の夜泣き・ぐずり・癇癪を起こす状態を指す民…