白山神社の創建は、加賀国(現・石川県)の白山権現(現・白山比咩神社)にまつわる劇的な出来事に始まる。治承元年(1177年)、白山権現の神人・僧徒たちが平家の武士による乱暴狼藉に抗議するため、3基の神輿を担いで京の内裏へ強訴(神輿入洛)に押し寄せた。しかし護衛の武士に蹴散らかされて強訴は失敗に終わり、僧たちは神輿を担いで加賀国へ引き返すことになった。
帰路、麩屋町通押小路の辺りで、3基のうちの1基が突如として動かなくなった。いくら担ごうとしても神輿はびくともせず、担ぎ棒が肩に食い込む状態が続いた。困り果てた僧たちはその神輿を野ざらしのまま放置して加賀へと帰ってしまった。
周辺の住民は、神輿が…