実相寺は鎌倉時代末期の1300年(正安2年)頃、日蓮上人の弟子によって創建されたと伝わる。日蓮宗の東国布教の一環として、弟子がこの秦野の地に法華経の教えを広めたことが寺の起源とされる。中世においては秦野盆地における日蓮宗信仰の拠点として機能し、地域の人々の帰依を集めたと伝えられる。近世に入ると、江戸幕府の寺社政策のもとで寺院としての体制が整えられ、法灯が受け継がれていった。近代以降も秦野市曽屋の地で日蓮宗寺院として法華経信仰の中心的役割を担い続けた。現在も本尊の題目宝塔を中心に信仰が守られており、毎年10月に行われるお会式では万灯行列が執り行われ、日蓮上人の遺徳を偲ぶ伝統行事が継承されている。…