本行院は本能寺の境内に並ぶ7塔頭のひとつで、法華宗本門流の信仰と修行の場として機能してきた。「本行」という院名は、法華経に説く「本来の行」すなわち法華経の実践・読誦・流布を根本とする修行観を表している。法華宗本門流では法華経の読誦・唱題(南無妙法蓮華経の唱え)が信仰実践の核心であり、本行院の名はその本質を体現する。
本能寺の歴史については、文明13年(1481年)の開創から天正10年(1582年)の本能寺の変、天正19年(1591年)の豊臣秀吉による現在地への移転まで、波乱に富んだ歩みをもつ。7塔頭はいずれも移転後に本能寺とともに境内に再配置され、昭和3年(1928年)前後に堂宇が整備された…