今宮神社の創建は長保3年(1001年)、一条天皇が疫病退散を祈願して紫野の地に社殿を造営したことに始まるとされる。ただし、その前身は平安時代初期以前から当地に祀られていた疫神鎮送の祭祀にあると伝わり、正暦5年(994年)に疫病が流行した際、船岡山で疫神を祀ったのが直接の起源との説もある。中世には応仁の乱(1467〜1477年)をはじめとする戦乱により社域が荒廃した。近世に入ると、五代将軍徳川綱吉の生母・桂昌院(1627〜1705年)が篤く崇敬し、元禄7年(1694年)に現在の社殿が造営されたとされる。桂昌院は西陣の八百屋の娘から将軍生母の地位に上り詰めた人物であり、「玉の輿」の語源とも称される…