東京都中央区銀座8-6〜8にわたる、全長約130mの歴史ある裏通り。銀座の中心を貫く中央通りの一筋西側に位置し、通り名は江戸時代初期にこの地にあった能楽「金春(こんぱる)流」宗家・金春家の屋敷に由来する。金春家は室町時代以来「金春・観世・宝生・金剛」の四家(後に喜多家を加え五家)からなる幕府直属の能役者として能楽界を代表し、金春流は四家の中でも最古の家系として「奈良金春」と呼ばれ千年の古儀を今に伝える。金春家は江戸後期に麹町へ移転したが、その屋敷跡周辺には金春家ゆかりの芸者置屋が集まり「金春芸者」の名で知られる高級花街が形成され、明治から昭和初期にかけて銀座七・八丁目西側は銀座屈指の歓楽街として栄えた。戦前まで通り沿いに鎮座していた「金春稲荷神社」は芸者衆がお座敷に向かう前の参拝所として篤く崇敬されたが、現在は近くの新橋会館屋上に祀られ、毎年8月の「能楽金春祭り」期間中のみ金春通りに勧請さ…