北岡神社の創建年代は明らかでないが、素盞嗚尊を主祭神とする古社として古くから熊本の地に鎮座したと伝わる。室町時代にはすでに記録に名が見え、疫病除けの神として地域の信仰を集めていたとされる。近世に入ると、肥後国を領した加藤清正が1601年から1607年にかけて熊本城を築城するにあたり、城の北方を守護する神社として北岡神社を特に崇敬し、社殿の整備を行ったと伝わる。清正は「城と神社が一体となって城下を守る」という思想のもと、当社への信仰を厚くし、その庇護によって社勢が高まったとされる。江戸時代以降も細川氏ら歴代の肥後藩主による信仰が続き、地域の総鎮守的な役割を担ってきた。明治維新後は近代社格制度のも…