水前寺成趣園の起源は寛永13年(1636年)、熊本藩初代藩主・細川忠利が現在地に茶屋を設けたことに遡る。その後、第3代藩主・細川綱利の治世(17世紀後半)に大規模な整備が行われ、東海道五十三次の景観を模した回遊式庭園として完成されたとされる。園名「成趣」は中国の詩人・陶淵明の詩に由来すると伝わる。阿蘇山を源とする豊富な伏流水が湧出し、池を中心に富士山を模した築山や松並木が配された独自の景観が形成された。明治時代には細川家の氏神を祀る出水神社が境内に創建され、庭園と社が一体となった現在の形が整えられた。昭和4年(1929年)には国の名勝・史跡に指定され、昭和9年(1934年)には特別名勝・特別史…