皇居外苑の中央に立つ南北朝時代の忠臣・楠木正成(1294?〜1336)の騎馬銅像。住友家が別子銅山開坑200年を記念して明治30年(1897年)に宮内省に献納したもので、高村光雲・後藤貞行・山田鬼斎らが中心となり東京美術学校の総力を挙げて制作した日本近代彫刻の金字塔。全高約4メートル、台座を含めると約8メートルに及ぶ壮麗な青銅像で、建武3年(1336年)5月の湊川の戦いに向かう途中、足利尊氏を追撃する大軍を前に兄と刺し違えた「桜井の別れ」の直後を描くとも、湊川に臨む覚悟を決めた姿とも言われる。戦前は「大楠公」として皇国史観の象徴となった正成だが、現在はその智将ぶり・兵法の才・千早城での鮮やかな戦いぶりで広く親しまれている。皇居前広場の観光スポットとして日本国内外から訪れる人々で絶えない。