JR有楽町駅前・千代田区有楽町2丁目にあった江戸幕府の町奉行所の一つ。元禄15年(1702年)にこの地に移転し、慶応4年(1868年)に廃止されるまで166年にわたり江戸市中の行政・司法・警察を担った南町奉行所が置かれた。享保の改革で名高い八代将軍吉宗時代の名奉行・大岡忠相(1717〜1736年在任)がここで江戸の町政を指揮し、「大岡裁き」として庶民に讃えられた数々の名判決はこの地で下された。現在は有楽町イトシア地下広場に石組下水溝遺構の一部が発掘・保存展示され、地上にも「南町奉行所跡」の石碑と説明板が立つ。奉行所を舞台にした落語・講談・時代劇の名作の源泉となった江戸っ子文化の発祥地の一つ。