明治27年(1894年)に麹町区有楽町2丁目(現千代田区丸の内3丁目)に完成した赤煉瓦2階建てのドイツ風庁舎「東京府庁舎」の跡。建築家・妻木頼黄の設計と伝わり、明治期の日本近代建築を代表する官庁建築の一つだった。この庁舎で東京府の行政が執り行われたが、昭和18年(1943年)7月1日の都制施行により東京府と東京市が廃止され東京都が成立。これにより本庁舎は東京都庁舎と名を改めた。その後第二次大戦末期の空襲により焼失し、戦後の仮庁舎時代を経て昭和26年(1951年)に現在の東京国際フォーラム位置に新庁舎が建設された。1991年に新宿副都心への東京都庁移転を経て、跡地は国際会議・文化施設として再開発され東京国際フォーラムが1996年に開館。鍛冶橋通り沿いに石碑と案内板が立ち、明治〜昭和の東京首都行政史を静かに物語っている。