天徳年間(957〜961年)、紀伊国の熊野三山の神霊をこの地に勧請して創建されたと伝わる。平安中期から鎌倉・室町時代にかけて熊野信仰が全国に広まる中、武蔵国の一角にあたる現在の青山の地にも熊野の神が迎えられたとされる。江戸時代には周辺に武家屋敷が広がる中、地域の鎮守として崇敬を集めたと考えられる。明治維新後の近代化に伴い周辺の土地利用は大きく変容したが、神社は引き続き地域の信仰の場として維持された。現在は渋谷区神宮前に位置し、表参道・外苑前に近い都心の住宅街の中に静かに鎮座している。熊野三山の主祭神を祀ることから、古来より浄化・縁結び・再生の御利益があるとされ、現代においても参拝者の信仰を集め…