昭和4年(1929年)に竣工した三井財閥の旗艦建築で、米国の建築事務所トローブリッジ&リビングストン(Trowbridge & Livingston)の設計によるアメリカ古典主義様式の大規模オフィスビル。地上7階・地下2階、高さ約33メートル、外装は茨城県産の稲田花崗岩で覆われ、正面には高さ15メートルの巨大なコリント式円柱が並ぶ壮麗な姿で、当時の建設費は約2,180万円(現在価値で数千億円)と当時のあらゆる商業建築を上回った。関東大震災で前身の旧三井本館が半壊した経験を踏まえ、震度10にも耐える堅牢な構造を持つ。現在も三井不動産・三井住友信託銀行の本店として機能し、内部の三井記念美術館(国宝10点を含む)は三井家の美術コレクションを公開する。国の重要文化財。戦前の日本資本主義を象徴する建築遺産。