妙円寺(松ヶ崎大黒天)の起源は鎌倉時代に遡る。寺伝によれば、鎌倉時代後期(文永年間・1264〜1275年頃)、日蓮宗の布教が松ヶ崎の里人に広まった。この時、日蓮宗を支持する地域の有力者・松ヶ崎の村人たちが、お盆(盂蘭盆会)の先祖供養のために、裏山(現・松ヶ崎山)の山腹に「妙法」(妙法蓮華経の「妙法」の二文字)の字を松明(たいまつ)で燃やす送り火を始めたとされる。
この「妙法の送り火」は現在、「五山の送り火」の一つとして毎年8月16日夜に行われる。「五山の送り火」は大文字(大文字山)・妙法(松ヶ崎山)・舟形(西山)・左大文字(金閣寺北山)・鳥居形(鳥居本)の5種の火文字を山に燃やす京都の盆行事…