日光市の霧降高原に位置する霧降の滝は、日光三名瀑の一つ。
上下二段に分かれた滝で、上段が約25m、下段が約26m、合計約75mの落差を持つ。
下段の滝が岩に当たって霧のように飛散する様が「霧降」の名の由来。
葛飾北斎の「下野黒髪山きりふりの滝」として浮世絵にも描かれた名瀑。
観瀑台からは正面に二段の滝を望む壮大な景色が広がる。
新緑の季節には滝の周囲が鮮やかな緑に覆われ、清涼感あふれる風景。
秋の紅葉と白い滝のコントラストは、まさに一幅の日本画のような美しさ。
冬には部分的に凍結し、氷と水が織りなす幻想的な景観が見られることも。
霧降高原への入口に位置し、ニッコウキスゲの群落と合わせた観光が人気。
日光の自然の壮大さを感じられる、季節を問わず訪れたい名瀑。
霧降の滝は日光山の修験道の霊場として古くから知られていた。
勝道上人の日光開山以降、滝行の修行場として修験者に利用されてきた。
「霧降」の地名は古くからあり、滝の水しぶきが霧のように降り注ぐ景観に由来する。
江戸時代には日光東照宮参拝と合わせた景勝地として文人墨客が訪れた。
葛飾北斎が「諸国瀧廻り」シリーズで描いたことで、全国的な知名度を獲得。
北斎の浮世絵は滝の壮大さと自然の力強さを見事に表現している。
明治以降は外国人も訪れる国際的な景勝地となった。
昭和9年(1934年)の日光国立公園指定により、法的保護のもとに置かれた。
昭和後期に観瀑台が整備され、安全に滝を鑑賞できるようになった。
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