天平神護2年(766年)、勝道上人が日光山を開いた際に最初に建立したと伝わる、日光山最古の寺院である。四本の龍が天から降下して堂を護るという霊験にちなみ「四本龍寺」と称されるようになったとされる。平安時代以降、日光山は天台宗の一大霊場として発展し、当寺はその発祥の地として篤い崇敬を集めた。中世には日光山全体が関東武士団の信仰と保護を受けて栄えたが、当寺の詳細な変遷は史料に乏しく明らかでない部分も多い。近世、徳川幕府が日光東照宮を造営して以降、日光山は幕府の手厚い保護下に置かれ、輪王寺を中心とする寺院群の整備が進んだ。四本龍寺もこの体制のもとで輪王寺の境内に包摂され、現在に至る堂宇の基盤が整えら…