錦天満宮の起源は平安時代にさかのぼる。菅原道真(845〜903年)の門弟であった藤原山蔭(ふじわらのやまかげ、824〜888年)が四条附近に道真を祀る祠を設けたのが始まりとも伝わるが、詳細は諸説ある。道真の没後に神格化が進む中、錦小路一帯の商人たちは「錦の天神さん」と呼んで朝野を超えた広い信仰を寄せるようになった。
豊臣秀吉が洛中の都市整備を行った天正年間(1573〜1592年)、社は現在の新京極通(当時は錦天神町)に移転を余儀なくされた。新京極は明治時代に整備された商業観光地だが、天満宮はそれ以前から同地に鎮座しており、周辺の発展に伴って徐々に商店街に取り込まれていった。
現在の鳥居が隣…