大藏寺は東山区三條大橋東二丁目に位置する。三条大橋はもと桃山時代(1590年)に豊臣秀吉の命で整備され、東海道五十三次の西端として江戸時代を通じて旅人の往来が絶えない要衝であった。橋の東側には旅籠・商家が立ち並ぶ宿場町的な景観が形成され、周辺には多くの寺院が建立された。大藏寺もこうした時代の流れの中で地域の菩提寺として機能してきたとみられる。天明8年(1788年)の天明の大火・元治元年(1864年)の元治の大火といった大火を経て現在の姿となっており、近代以降も三条大橋東の寺院街の一院として先祖供養の場を守り続けている。