三福寺は浄土宗西山深草派(にしやまふかくさは)の寺院で、正往寺町の北側・仁王門通に面した区画に所在する。西山深草派は、法然上人の主要弟子の一人・善恵上人証空(1177-1247)が唱えた「西山義」に基づく宗派で、「他力本願」の念仏信仰を深く掘り下げた流れとして伏見区深草の福生院・藤森などを中心に発展した。
正往寺町は455番地から465番地にかけて浄土系・法華系の多様な寺院が並ぶ地区で、三福寺はその北端に近い463番地に位置する。江戸時代の町割りで現在地に落ち着いたと考えられ、西山深草派として地域の特色ある浄土信仰の拠点となってきた。現在も仁王門通近くの静かな寺域で壇家の法要と先祖供養を担う…