天喜年間(1058年頃)、源義家(八幡太郎義家)が奥州征伐(前九年の役)に向かう途中、家臣の「猿藤太」がこの地で戦死し、その忠義を偲んで祀ったのが起源と伝わる古社。「猿江」の地名はこの猿藤太に由来するとされ、千年近い歴史が地名に刻まれている。祭神は天照大御神と宇迦之御魂神で、五穀豊穣と商売繁盛の御利益で知られる。大正12年(1923年)の関東大震災で木造社殿が全焼した後、昭和6年(1931年)に鉄筋コンクリート造で再建された。この判断が功を奏し、昭和20年(1945年)3月10日の東京大空襲では周辺が壊滅する中、コンクリート造の社殿が焼失を免れ、罹災者の避難所として多くの命を救った。現在は猿江恩賜公園に隣接し、新年の初詣や例大祭(8月)には地元住民で賑わう。東京メトロ半蔵門線住吉駅から徒歩5分。