詩仙堂は、江戸初期の文人・武将石川丈山(1583〜1672年)が寛永18年(1641年)、59歳のときに洛北一乗寺の山麓に営んだ草庵を起源とする。丈山はもと徳川家康に仕えた武士であったが、大坂夏の陣(1615年)での独断先駆けを咎められ、以後は儒学・詩文・書道・庭園設計などに才を発揮した文人として生涯を送った。草庵には中国の詩人三十六仙の肖像と詩を揮毫した額を掲げた「詩仙の間」が設けられ、これが寺名の由来となっている。庭園は丈山自ら設計したとされ、白砂と刈り込みのサツキを主体とする簡素な美を特徴とする。また水力を利用してカチンと音を立てる「ししおどし(添水)」の発祥地ともされる。延宝9年(16…