泰産寺(胎内神社)は、749年(天平21年)の創建と伝わる清水寺の塔頭である。聖武天皇の妃・光明皇后が安産を祈願したことを起源とするとされ、子授け・安産の霊場として古くから信仰を集めてきた。平安時代以降、清水寺の隆盛とともに塔頭としての地位を確立し、貴族や武家の女性たちが安産祈願に訪れたと伝わる。中世においても清水寺の一画として維持され、境内には子安塔が建立されるなど、安産信仰の中心的な場として機能した。近世には庶民の間にも安産祈願の風習が広まるにつれ、当社への参拝も一般化したとされる。近代以降は清水寺境内の最奥に位置する静かな祈りの場として現代に至る。現在も子宝・安産を願う参拝者に大切にされ…