天嶽院の前身は真言宗「不動院」で、治承4年(1180年)に伊豆で挙兵した源頼朝が平家討伐の大願成就を祈願したと伝わる古刹。文明年間(1469〜1487年)には虚堂玄白禅師がこの地に草庵を結んでいたと伝える。明応4年(1495年)、関東に覇を唱えつつあった北条早雲(1432〜1519年)が不動院を曹洞宗に改め、虚堂玄白を開山第一世として招き、みずからの道号「天岳宗瑞」を寺号に冠して「天嶽院」を創建した。早雲の正式な戒名(法号)は「早雲寺殿天岳宗瑞公大禅定門」であり、本寺は早雲が自ら設計した生前菩提の場である。天正4年(1576年)、伽藍が火災で焼失。玉縄城主・北条綱成(上総入道道感)とその子・氏…