天王山は京都府大山崎町に位置する標高270メートルの山で、古くから淀川・木津川・宇治川の三川合流地点を望む要衝として知られる。山中に鎮座する酒解神社は式内社とされ、古代より山岳信仰の対象であったと伝わる。中腹に建つ宝積寺(宝寺)は奈良時代の神亀年間(724〜729年)に聖武天皇の勅願により行基が創建したと伝わる古刹である。天正10年(1582年)6月13日、本能寺の変で織田信長を討った明智光秀を追って羽柴秀吉がこの地に布陣、山崎の合戦が勃発した。秀吉軍がいち早く天王山の制高点を押さえたことが勝敗を決したとされ、以来「天下分け目の天王山」という言葉が決定的局面を意味する慣用句として定着した。江戸…