天喜5年(1057年)、藤原頼通の子・日野資業が一族の菩提を弔うために創建したと伝わる。真言宗醍醐寺派に属し、本尊の薬師如来像は平安時代後期の作で、乳の出を祈る「乳薬師」として古来より女性たちの篤い信仰を集めてきた。現存する阿弥陀堂は平安時代末期(12世紀頃)の建立とされ、国宝に指定されている。堂内に安置される阿弥陀如来及び両脇侍像もあわせて国宝に指定され、平安仏教美術の精華を今日に伝える。中世には日野一族との深い結びつきのもとで寺勢を維持したとされる。当地・日野は浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の生誕地とされており、宗派を超えた聖地として広く知られる。近世以降も真言宗寺院として法灯を継ぎ、阿弥陀堂壁…