大山崎は、天王山と淀川に挟まれた狭隘な地に開けた古来の交通の要衝で、古代の山崎橋・山崎院に始まり、中世には離宮八幡宮を中心とする荏胡麻油の油座で栄え、近世には西国街道の宿場町として賑わった。旧石田家住宅は、こうした街道沿いの町並みに残る旧家の住宅とされるが、建築年代・構造形式・文化財指定の有無を明確に伝える信頼できる史料は確認できていない。なお同名の「石田家住宅」については、南丹市美山町に日本最古級の農家として国の重要文化財に指定された一棟が、また長岡京市に江戸期の登録有形文化財がそれぞれ別に所在しており、それらとの混同には注意を要する。当住宅の位置・由緒については、今後の現地調査と大山崎町の…