大山崎瓦窯跡は、淀川(桂川・宇治川・木津川合流域)に臨み天王山が迫る水陸交通の要衝に営まれた、平安時代前期の瓦窯群である。平成16年(2004)の宅地造成に伴う発掘調査で発見され、その後の調査で計12基の登り窯が確認された。ここで焼かれた軒瓦は、文様を付ける笵(はん)や工人の比較から、平安宮朝堂院をはじめ嵯峨天皇の離宮・嵯峨院、淀川沿いの河陽(かや)離宮にも供給されたことが判明している。栗栖野・西賀茂・吉志部などと並ぶ平安京の官営瓦窯の一つで、笵や工人が瓦窯間を移動した実態を示し、官営瓦生産の組織を解明するうえで重要な遺跡とされる。平成18年(2006)1月に国の史跡に指定され(平成26年に追…